PR

江戸の瓦版~会津磐梯山の怪獣とは?

 江戸時代の瓦版は、天災や事件を多く扱っていましたが、中には変わった内容のものもありました。

 今回は、天明2年(1782)に出された瓦版に書かれた怪獣?に関する話を紹介します。

瓦版の話

 会津磐梯山の山中で、付近に住んでいた子供たちや、湯治に来ていた身体の悪い子供たちが多数行方不明になっていた。

 そこで領主が何者の仕業か調べるよう厳命を出したところ、松前三平という鉄砲名人であった浪人が、見事に鉄砲で怪獣を仕留め、領主から感状をもらった。

仕留められた怪獣は、
身の丈 四尺八寸(約1.5メートル)
頭からあごまで 二尺(約60センチメートル)
口は耳まで裂けている
鼻はくちばしのように長い
全身毛に覆われている
尾の長さ 一丈七尺(約5.1メートル)
頭の毛は黒く、尾の長さと同じくらい
短い手足には水かきがある
といったもので、目を開けたまま死んでいるのが何とも不気味であった。

とされています。何とも不思議な生物、まさに怪獣ですね。

 江戸の人々の豊かな想像力なのか、それとも・・・・?