藤堂高虎の家中における逸話です。
ある時目付役人から、伏見駐在の家臣の中で過失のある者5名の処罰が上申されました。
3人は賭博、2人は島原の遊女に溺れて甲冑まで質に入れてしまったというものです。
高虎は賭博の3人には各百日の閉門を申し付け、遊女に溺れた2人は阿呆払にしました。
阿呆払とは、両刀を取り上げ、古着に縄の帯をしめさせてなどして人々にあざけられるような姿で追放することです。
高虎はその理由について、
賭博を好むのは人に勝とうとする利心によるものである。利を志して身を亡ぼすのは罪すべきものながら、人に勝とうとする点だけは用いるべきところがある。
しかし色を好むのは人の人情とはいえ、女色に溺れて武具を失うような者は度が過ぎている。こんな阿呆に使うべきところはない。このような者に扶持をくれてやるのは家中の者に申し訳が立たない。
と、その理由を述べたと伝えられています。
何となく分かるような。



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